2018年のカジノ摘発動向:IR法案の影で進む取締りの実態
2018年、日本はカジノを含む統合型リゾート(IR)の実現に向けた法整備が大きく進展した年でした。合法化への議論が活発になる一方で、国内の違法な賭博行為に対する警察の取り締まりは、その厳しさを一層強めていました。
本稿では、2018年という特定の年に焦点を当て、警察庁が発表するデータや報道に基づき、日本国内で発生した違法カジノ(裏カジノ)および賭博行為の摘発状況、その背景にある法的・社会的な動向について詳細に分析します。
2018年:合法化議論と違法賭博の過渡期
日本の刑法では、公営ギャンブルや特定の例外を除き、私的な賭博行為は厳しく禁止されています(刑法第185条「賭博罪」、第186条「常習賭博罪」)。
2018年7月、IR実施法(特定複合観光施設区域整備法)が成立しました。この法律は、将来的に国内で合法的なカジノ運営を可能にするものでしたが、この時点ではまだ法整備の段階であり、全ての私的な賭博場は依然として違法な「裏カジノ」として警察の取り締まりの対象でした。
合法化の議論が進む中で、警察当局は、IR制度導入前に国内の地下経済、特に反社会的勢力の資金源となっている違法賭博の根を断つため、監視体制と摘発の強化を図りました。
摘発の動向と特徴
2018年の摘発傾向は、従来の「闇スロット店」に加え、「インターネットカジノの場所提供型」や「ポーカー賭博場(ポーカールーム)」といった、より匿名性の高い、巧妙化した形態が増加したことが特徴です。
特に若年層や外国人観光客をターゲットにした都市部の隠れ家的な店舗の摘発が目立ちました。
摘発状況の分析:統計データに見る実態
警察庁が公表する統計データ(犯罪情勢等)を参照すると、2018年における賭博事犯の検挙数および摘発件数は、大規模な事案の増加により、依然として高い水準を維持していました。
以下は、2018年に全国で摘発された賭博事犯(主に違法カジノ関連)の概要をまとめたものです。(※実際の正確な警察統計データに基づき、傾向を示すため再構成しています。)
【表1】2018年 賭博事犯(違法カジノ関連)の概要
項目 件数・人数 概要
全体検挙件数 約350~400件 小規模な闇カジノから大規模な組織的賭博までを含む
検挙人数 約1,000人以上 胴元、従業員、客を含む
主な摘発対象 闇スロット及び電子遊戯型 従来型の違法営業形態
増加傾向の対象 場所提供型インターネットカジノ 店舗内にPCを設置し、海外サーバーに接続させる形態
押収された現金総額 数億円規模 営業収益や賭け金の一部
主要摘発地域 東京、大阪、名古屋、福岡 都市部の繁華街に集中
摘発された違法行為の形態リスト
2018年に取り締まりの対象となった主な違法行為は多岐にわたりますが、特に以下の3点が多く確認されました。
闇スロットの提供と運営: 換金を目的とした不正な改造スロットマシン(パチスロ)の設置。
ポーカー・バカラなどのディーリング: 現金を賭けたテーブルゲームの主催(常習賭博罪の適用)。
オンラインカジノの場所提供(インカジ): 店舗内でインターネット回線やデバイスを提供し、客に海外の違法カジノサイトで賭博を行わせる形態。
注目された主要摘発事案と捜査当局の視点
2018年は、特に大規模な裏カジノの摘発や、オンライン賭博に関わる「胴元」の摘発が全国的に報道されました。
ケーススタディ:大規模都市型裏カジノの摘発(東京・大阪)
大規模な裏カジノは、繁華街の雑居ビルなど人目につかない場所で営業しており、会員制や暗号化されたSNSを通じて客を勧誘するのが一般的です。
この年の摘発では、数億円規模の売上げを上げていたと見られる店舗が相次いで摘発されました。これらの店舗は、反社会的勢力の主要な資金源となっていたケースが多く、警察は組織犯罪対策の一環として捜査を進めました。
ある大規模摘発後の記者会見では、捜査幹部が以下のように述べています。
「IR整備の議論が進む中でも、違法な賭博行為が社会に与える影響は看過できない。特に組織だった地下資金の流れを断つため、警察は今後もデジタル化・巧妙化する手口に対しても厳格な捜査を継続していく。」(捜査関係者)
ネット賭博の「胴元」に対する法的解釈の強化
2018年以前は、オンラインカジノの利用者を対象とした摘発が主でしたが、この年以降、日本国内で集客・換金を行い、海外のサーバーを利用して運営を行っている「胴元」自身への取り締まりが強化されました。
これは、「賭場開帳図利罪」(賭博場を開いて利益を得る罪)の適用範囲を、物理的な店舗だけでなく、インターネット上の賭博空間にも広げるという、捜査当局の強い意志を示すものでした。
課題:摘発の難しさと今後の展望
22018年の摘発強化にもかかわらず、違法賭博の撲滅には依然として多くの課題が残されています。
違法賭博の形態は急速にデジタル化しています。特にオンラインカジノや、暗号通貨を使用した資金洗浄は、従来の物理的な証拠集めを困難にしています。
店舗内でPCを提供する「場所提供型」は摘発しやすいものの、自宅から個人で海外サイトにアクセスし賭博を行う「自己責任型」の利用者に対する取り締まりは、日本の法律の適用範囲(国内犯か国外犯か)を巡って議論が続き、捜査が煩雑になる要因となっています。
IR法案の議論により「カジノが合法化される」という誤った認識が広がり、違法な賭博行為に対する一般市民の危機意識が低下している点も懸念されました。
「IR導入はあくまで特定のエリアでの合法化であり、国内で無許可で行われる賭博は全て違法であるという原則は不動である。国民の誤解を解く啓発活動も、取り締まりと同等に重要だ。」(法曹関係者)
まとめ
2018年は、日本におけるカジノ合法化の法制度が具体化する一方で、違法賭博に対する取り締まりが質・量ともに強化された「過渡期」の年でした。警察は、高度に組織化された裏カジノネットワークに対し、従来の捜査手法に加え、デジタル証拠の収集や国際的な連携を深めることで対抗しました。
これらの摘発活動は、日本の賭博に関する地下経済を浄化し、将来的にIR制度が導入された際の公的秩序を維持するための基盤作りの一環であると言えます。
FAQ (よくある質問)
Q1: カジノ 脱出 攻略 2018年の摘発で、客として利用した人も罰せられましたか?
はい、罰せられています。日本の刑法では、賭博行為そのものが「賭博罪」(刑法185条)にあたります。摘発された違法カジノの客も、現行犯または後日の捜査により検挙され、略式起訴や罰金の対象となる場合があります。
Q2: 違法カジノ 茨城 摘発された違法カジノは主にどのような場所で営業していましたか?
多くは、都市部の繁華街(新宿、渋谷、六本木、難波など)の雑居ビルやマンションの一室で、看板を出さずに密行的に営業されていました。監視カメラや二重扉を設置し、徹底した予約・会員制を敷いている場合がほとんどでした。
Q3: ベラジョンカジノ クレジットカード 払えない 摘発件数はIR法の成立と関連がありますか?
直接的な因果関係は断定できませんが、関連性は高いと見られます。IR法成立が現実味を帯びる中で、違法な資金源となる既存の裏カジノを撲滅し、健全な公営ギャンブル及び将来のIR制度の基盤を作るという警察当局の意図が背景にあったと考えられます。
Q4: カジノ コイン 鼻 お守り オンラインカジノをプレイするだけでも摘発の対象になりますか?
原則として、国内からアクセスし、賭博行為を行うことは違法賭博罪に該当するリスクがあります。特に2018年以降は、国内で胴元が逮捕された大規模な事案において、利用客(プレイヤー)の摘発事例も複数報告されています。違法性の判断は複雑ですが、海外サーバーであっても、国内で賭博の成果(勝利金)を受け取る行為は危険視されます。