こんにちは、ギャンブル戦略研究家の[あなたの名前/ブログ名]です。
カジノやオンラインギャンブルの世界には、数多くのベッティングシステムが存在しますが、その中でも特に初心者から経験者まで幅広く愛用されているのが「ココモ法」です。
ココモ法は、あの有名なマーチンゲール法(倍プッシュ)と比べて、損失を回復させる際のリスクが非常に低いことで知られています。私も実際にルーレットのダズンベットなどで試してみて、その安定感に驚かされました。
しかし、ここで多くの人が抱く疑問があります。それは、**「ココモ法を使えば、本当に期待値はプラスになるのか?」**という本質的な問いです。
残念ながら、ネット上にはココモ法を「必勝法」として紹介する記事も多いですが、数学的に見た「期待値」の真実は、もう少し複雑です。
この記事では、ココモ法の基本から、シミュレーション、そして最も重要な数学的**「期待値」**について、徹底的に深掘りしていきます。低リスクで安定した利益を目指すための具体的な戦略もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
1. ココモ法(ココモシステム)とは何か?
ココモ法とは、連敗した際に、前々回と前回のベット額を合計した額を次のベット額とする、一連の漸進的なベッティングシステムです。
このシステムは、特に配当が**「3倍」**になるゲーム(勝利すれば賭け金の2倍の利益、元本と合わせて3倍が戻る)で最大の効果を発揮するように設計されています。
なぜココモ法は人気なのか?
ココモ法の最大の魅力は、マーチンゲール法と比べてベット額の増加が非常に緩やかである点にあります。
マーチンゲール法では連敗が続くと指数関数的にベット額が増大し、すぐにテーブルリミット(賭け金の上限)に達してしまいます。一方、ココモ法は損失を回復しつつ、わずかな利益を積み上げることを目標としているため、低資金からでも比較的安心して使用できます。
ココモ法の適用条件
ココモ法を効果的に使うには、以下の条件を満たすゲームを選ぶ必要があります。
【必須条件】配当が3倍のゲーム
例:
ルーレットのダズン(12点賭け)
ルーレットのコラム(縦一列賭け)
シックボー(大小)やクラップスの一部
これらのゲームは、単純な勝率は約33.3%ですが、勝利した際の配当が大きいため、緩やかな progression(進行)で損失をカバーできるのです。
2. ココモ法のシミュレーション:ベット額の進行
具体的にココモ法がどのように進行し、損失を回復するのかを見てみましょう。ここでは、基本ベット単位を「1ユニット」として計算します。
負け回数 (Loss Count) 前回ベット額 (前回) 今回ベット額 (今回) 累計ベット額 (Total Loss) 勝利時の利益 (3倍配当時)
1 0 1 1 +2
2 1 1 2 +1
3 1 2 4 +2
4 2 3 7 +2
5 3 5 12 +3
6 5 8 20 +4
7 8 13 33 +6
8 13 21 54 +9
9 21 34 88 +13
10 34 55 143 +22
解説:
例えば、7連敗した後の8ゲーム目で勝利したとします。 この時、累計損失額は54ユニットです。 8ゲーム目のベット額21ユニットが3倍で戻ってくるので、払戻金は63ユニット。 63ユニット – 累計損失額54ユニット = 9ユニットの利益となります。
連敗すればするほど、勝利時の利益(プラスの期待値)が積み上がる構造になっているのがわかりますね。これがココモ法の「優しい」回復力です。
3. ココモ法のメリットとデメリット
ココモ法は非常に優秀な戦略ですが、万能ではありません。その長所と短所を理解することが、戦略の成否を分けます。
メリット(長所)
1. リスクの低さ: マーチンゲール法と比較して、ベット額の増加が緩やかです。長時間のプレイや連敗耐性が高い点が最大の強みです。
2. 確実に利益確定できる: 連敗後のどこかで一度勝てば、それまでの損失を全て取り返し、さらに必ず利益を出してスタート地点に戻ることができます。
3. 精神的な安定性: ベット額が爆発的に増えないため、プレッシャーを感じにくく、冷静にゲームを続けやすいです。
デメリット(短所)
ココモ法の期待値を理解する上で、以下のデメリットは特に重要です。
1. 利益の小ささ: 勝利時の利益は、連敗が浅いうちは1~2ユニットと非常に小さいです。大きく稼ぎたい人には向いていません。
2. 勝利までの時間が長い: 勝率が約33%のゲームを選ぶため、回復に時間がかかることがあります。
3. テーブルリミットと資金の限界: ベット額の増加は緩やかですが、10連敗、15連敗といった「ツキの波」が来た場合、テーブルリミットや手持ち資金の限界に達してしまい、大損するリスクは残ります。
4. コアテーマ:ココモ法の「期待値」の真実
いよいよ本題です。「ココモ法を使えば期待値はプラスになるのか?」
結論から申し上げますと、数学的な「期待値」はマイナスのままです。
期待値(Expected Value, EV)とは何か?
期待値とは、「一回の試行あたり、平均でどれだけの利益(または損失)が見込めるか」を示す数値です。
$$ \text{期待値} = (\text{勝利時の利益} \times \text{勝利確率}) – (\text{損失時の損失額} \times \text{損失確率}) $$
カジノゲームの期待値は常にマイナス
ルーレットのダズンベット(12点賭け)を例に考えてみましょう。
勝利確率:12/37 ≒ 32.4%
損失確率:25/37 ≒ 67.6%
配当:3倍(利益は賭け金の2倍)
もしカジノに**ハウスエッジ(控除率)**が存在しなければ、期待値はゼロ(0)になります。しかし、現実のカジノ(オンラインカジノを含む)は長期的に運営を行うため、必ずハウスエッジが存在します。ヨーロピアンルーレットの場合、ハウスエッジは約2.7%です。
このハウスエッジが存在する限り、いかなるベッティング戦略(マーチンゲール、ココモ、モンテカルロなど)を用いても、数学的な期待値をプラスにすることはできません。
有名なギャンブルの格言にもあるように、
「ベッティングシステムは、短期的な利益の分散とリスクの取り方を調整するツールである。長期的なハウスエッジを覆すものではない。」
(A betting system is a tool to manage variance and risk, not to overturn the long-term house advantage.)
ココモ法は、連敗しても低リスクで資金を回復させる**「資金管理術」**であり、「必勝法」ではないことを肝に銘じておく必要があります。
5. ココモ法の心理的な「期待値向上」戦略
数学的な期待値はマイナスであっても、ココモ法は**「心理的な期待値」、または「効用(Utility)」**を最大化する戦略としては非常に優れています。
ココモ法で成功するために、私が実践している具体的な戦術とルールをご紹介します。
A. 勝ち逃げ(利確)ラインの設定
ココモ法の最大の弱点は、小さな利益をコツコツ積み上げている間に一度大敗すると、これまでの利益を全て吹き飛ばしてしまう点です。
これを避けるためには、必ず「勝ち逃げライン」を設定します。
具体的な目標設定の例(リスト形式)
目標設定額: 資金の10%または、50ユニットの利益が出たらその場で終了する。
セッションルールの徹底: 利益が出たら、必ず最初の1ユニットベットに戻る(リセット)。
損切りラインの決定: 10連敗、または資金の30%を失ったら、その日のプレイは終了する。
B. 資金管理とテーブルリミットの確認
シミュレーションからわかるように、10連敗時のベット額は55ユニットです。資金が少ないのに大きなユニットでココモ法を始めると、すぐに破綻します。
あなたが設定したユニットで10連敗しても耐えられるだけの資金(軍資金の1.5倍~2倍)を確保し、さらにカジノのテーブルリミットがその連敗時のベット額(55ユニットなど)を許容できるか事前に確認しましょう。
C. 3倍配当ゲームの選び方
ココモ法は3倍配当で最適化されています。2倍配当(赤黒、奇数偶数など)のゲームでココモ法を使うと、回復力が大幅に低下し、ベット額の増加が急激になるため、別の戦略(パーレー法など)を検討すべきです。
6. まとめ:ココモ法を「賢く」活用するために
ココモ法は、数あるベッティングシステムの中で最も穏健で、リスクを抑えながら利益を目指せる優れた戦略です。
数学的な期待値はカジノの構造上マイナスですが、それは「長期的に見れば」の話。短期的な利益を堅実に積み重ねる「資金管理ツール」としてココモ法を活用することが、賢いプレイヤーの道です。
連敗が続いても焦らず、設定したルールと勝ち逃げラインを厳守する、冷静なメンタルこそが、ココモ法を成功させる最大の鍵となります。
FAQ:ココモ法に関するよくある質問
Q1. ココモ法は2倍配当のゲーム(バカラ、ブラックジャック等)で使えますか?
A. 厳密には使えますが、効率が悪すぎます。2倍配当のゲームで連敗した損失を回復するには、マーチンゲールの理論が必要となり、ココモ法の緩やかな進行では損失を取り戻すのに時間がかかりすぎるか、あるいは利益が出ない構造になってしまいます。必ず3倍配当のゲームで使いましょう。
Q2. 損切りラインはどこに設定すべきですか?
A. 資金力によりますが、一般的には**「10連敗」**を一つの目安とすることをおすすめします。上の表からわかる通り、10連敗時の累計損失は143ユニットです。資金が尽きる前にプレイを中断し、冷静になってリセットすることが重要です。
Q3. ココモ法とフィボナッチ法の違いは何ですか?
A. ココモ法はフィボナッチ数列(1, 1, 2, 3, 5, 8, 13…)をベースにしていますが、特に3倍配当ゲームで損失と利益が綺麗に連動し、スタートユニット(1ユニット)分の利益が出るように調整されたシステムであるという違いがあります。フィボナッチ法は2倍配当のゲームで使われることが多く、ココモ法は3倍配当のゲーム専用システムという認識で良いでしょう。